1.カラーとは
カラーとは円筒状をした旋盤加工品の1つで、位置決めをするために用いられたり、製品の周りを囲い込むことで、余分なスペースをなくすために使用される部品のことです。
ストレート形状のカラーが代表的ですが、インサートカラー、特殊カラー、つば付カラー、異形状カラー、スロット穴カラーなどがあります。セットカラーは、プレートやブラケットの取り付けにも使用されます。
2.スペーサーとは
スペーサーとは、物と物の間に取り付けて一定の空間や感覚の高さ、方向を決めるための部品です。
スペーサーは、使用する目的や環境によりますが、
部品の形状からそもそも結合ができない
可動部品であるためにぶつかる可能性がある
絶縁する必要がある
などの理由により用いられます。
材質は金属製・樹脂製などがあり、絶縁性や耐熱、耐摩耗性のような特性には既製品のスペーサーでは対応ができないことがあるため、特注での対応がほとんどになります。
3.カラーとスペーサーの違い
カラーとスペーサーの違いは、「形状」と「機能性」の違いになります。カラーはワイヤーハーネスのような製品を囲い込む役割や、スペーサーと同じ円筒状の形状ですが、ツバ付きのもののように「形状」が求められるものがカラーになります。反対にスペーサーは、名前の通り隙間に入れて空間を詰めたり、高さや方向を決める、かましの役割を持つ「機能性」がある部品になります。
4.当社のカラー・スペーサーが選ばれる理由
特注スペーサー・カラー製造.comを運用する株式会社カドクラは、「特注品」の製作を得意としております。
当社の実績にある、多くの種類の製品事例の中でも特に、カラー・スペーサーに関しては、高精度・高品質での削り出し、単純形状から複雑形状まで、お客様のご要望に合わせた製品製作を行いますので、ぜひ一度ご相談下さい。
また、下記にて当社のカラーとスペーサーの製品事例の紹介をしていますので、ぜひご覧ください。
5.製品事例紹介
スペーサー
本製品は、C3604のストレートスペーサーです。主に産業機械の業界で使用されます。C3604は、C2801に鉛を添加することによって切削性を良くした黄銅のことをいい、高速自動盤加工に適しています。また、切削性に優れることに加えて、錆びにくいという特徴があります。材質がC3604、それに加えてサイズが4.5Lと薄く、加工後に変形しやすい(やわらかい)、キズが付きやすい製品でした。そのため、変形しないように慎重に加工する必要がありました。
カラー
本製品は、SUS303のストレートカラーです。主に本製品は、エネルギー装置に使用されました。本製品の中には、銅のパイプが入ります。そのため、高精度な内径を実現する必要がありました。そこで当社は、高精度・高品質で切削加工を得意としており、上記を実現いたしました。また、内径検査もゲージを用いて、全数検査を行いました。
SS400 ストレートスペーサー(10mm)
本製品は、SS400のストレートスペーサーです。
主に、自動車、産業機械の業界に使用され、物と物の間に一定の間隔を空ける用途として、また高さを調整する用途として使用されます。
材質SS400は、安価で比較的加工がしやすいという特徴があります。
5.まとめ
今回は、カラーとスペーサーの違いについて紹介しました。
特注スペーサー・カラー製造.comを運用する株式会社カドクラは、
「特注品」の製作を得意としております。高精度・高品質での削り出し、単純形状から複雑形状まで、
お客様のご要望に合わせた製品製作を行いますので、ぜひ一度ご相談下さい。