アルミ製締結部品とは?

締結部品とは、機械・装置の部品同士を固定・接続するために使われる部品の総称です。ナット・カラー・スペーサー・ワッシャーなどがその代表例で、産業機械・自動化装置・電子機器・輸送機器など幅広い分野で使用されています。

その中でも「アルミ製」の締結部品は、軽量化・耐食性・加工性を求める場面で選ばれます。鉄やステンレスに比べて比重が約1/3と軽く、旋盤加工による高精度な特注製作が可能なため、規格品では対応できないサイズや形状の部品を必要とする設計者・調達担当者からのニーズが高まっています。

当社(カドクラ)では、アルミ丸ナット・アルミカラーをはじめとしたアルミ製締結部品を旋盤加工にて特注製作しています。小ロット50個〜対応可能で、図面支給・寸法ご指定いずれも承ります。

アルミを選ぶ理由・メリット

締結部品の素材としてアルミが選ばれる主な理由は以下の4点です。

軽量化

比重が鉄の約1/3、ステンレスの約1/3。同一形状でも重量を大幅に削減でき、装置全体の軽量化に直結します。

耐食性

表面に自然酸化皮膜が形成されるため錆びにくい性質を持ちます。屋内・クリーン環境での使用に適しています。

加工性の高さ

切削性に優れ、旋盤加工での高精度・高速加工が可能。複雑形状や特注サイズへの対応もしやすい素材です。

熱伝導性・非磁性

熱伝導率が高く放熱性に優れます。また非磁性のため、磁気を嫌う電子・半導体装置への採用も増えています。

アルミで作れる締結部品の種類

当社ではアルミを素材とした以下の締結部品を旋盤加工にて製作しています。

部品種類 形状・特徴 主な用途・採用理由
アルミ丸ナット 外形が円形(丸型)のナット。スパナ掛けを想定しない場所や意匠性が求められる箇所に使用 装置外装部・意匠面・ハンドルナット・特殊締結部
アルミカラー(ストレートカラー) 円筒形。軸端の位置決め・間隔保持に使用。軽量化目的でアルミが選ばれることが多い 産業機械・自動化装置・精密機器の軸周り
アルミスペーサー ボルト穴付きの円筒形。回路基板・パネルの間隔保持に使用 電子機器・制御基板周り・筐体内部
アルミつば付きカラー 端部にツバ(フランジ)が付いた形状。軸方向の抜け防止・位置決め機能を持つ モーター・回転機器周辺の固定部位
アルミ六角ナット(特注) 規格外サイズ(寸法・ピッチ)の六角ナットを旋盤加工で製作 規格品が存在しないネジ径・細目ピッチへの対応

上記以外の形状(小判型・多角形・偏心形状など)にも対応可能です。まず「こんな形状で作れるか?」とお気軽にご相談ください。

小ロット製作が求められる背景

アルミ製締結部品の市場では規格品の入手が難しいケースが多く、小ロットでの特注製作への需要が高まっています。

規格品が存在しない

アルミ製のナット・カラーはステンレスや鉄製に比べて市販品のラインナップが少なく、必要なサイズ・ネジ径・ピッチが規格品として流通していないことがよくあります。特に丸ナット(外形が円形のナット)はJIS規格品がほとんどなく、特注製作が前提となります。

試作・少量生産のニーズ

新製品の試作段階では100個以下の少量から部品を調達する必要があります。金型を使う量産メーカーでは対応できない小ロット・短納期の需要に、旋盤加工で対応するメーカーが求められています。

設計変更への柔軟対応

設計変更のたびに部品仕様が変わる場合、在庫リスクを避けるために小ロットで都度製作する方が合理的です。旋盤加工なら金型不要で仕様変更に即対応できます。

当社の対応範囲

50個〜の小ロットから対応しています。試作1個〜のご相談も承ります。金型費用ゼロ・製造直売のため、量産メーカーよりも小ロット時のコストを抑えられます。

アルミ材質の選定ポイント

アルミといっても合金の種類によって特性が異なります。締結部品として使用する場合の主な材質を以下にまとめます。

材質 特徴 締結部品としての適性
A2017(ジュラルミン) アルミ合金の中で強度が高い。切削性も良好で精密部品に多用される 強度が必要なナット・カラーに最適。当社の製作実績あり
A2024(超ジュラルミン) A2017より強度が高い。航空機・精密機器向け 高強度が必要な特殊用途向け
A5052 耐食性が高く成形しやすい。汎用性が高い 耐食性重視の用途に
A6061 / A6063 押し出し加工性が高く、構造部品に広く使われる 汎用カラー・スペーサーに
A7075(超々ジュラルミン) アルミ最高クラスの強度。航空宇宙・高負荷用途 高コストだが最高強度が必要な特殊用途に

「どの材質を選べばよいかわからない」場合でも、使用環境・荷重条件・コスト目標をお知らせいただければ当社が最適材質をご提案します。

表面処理について

アルミ製締結部品には、使用環境に応じて以下の表面処理を施すことができます。表面処理の手配も一貫して対応しています。

表面処理 効果 主な採用場面
アルマイト処理 耐食性・表面硬度の向上。着色も可能 精密機器、半導体装置、食品機械、識別色付け
硬質アルマイト 通常アルマイトより厚い皮膜。高耐摩耗性 摺動部・高負荷部位のナット・カラー
化成処理(クロメート) 防錆・塗装下地処理 塗装前処理、一般産業部品
無処理 コスト重視。機器内部の非露出部位に 装置内部の締結部品

当社の製作実績

当社カドクラでは以下の2製品を代表的なアルミ締結部品の製作実績として掲載しています。

アルミ丸ナット

製品名:アルミ丸ナット
素材:アルミ
加工方法:旋盤加工
特徴:規格品が存在しない形状。軽量・耐食性が求められる締結部に使用

→ 製品ページはこちら

 
 
 
A2017製カラー Φ37×29.5L
素材:A2017(ジュラルミン)

サイズ:φ37 × 29.5L
加工方法:旋盤加工
特徴:強度と軽量性を両立したジュラルミン製カラー。精密機器の軸周り部品として使用

→ 製品ページはこちら

 
 
 
製作範囲

アルミ以外にも、鉄(SS400・S45C)・ステンレス(SUS304・SUS303)・銅・真鍮・チタン・インコネル・ハステロイなど幅広い材質に対応しています。外径φ8〜φ90の丸物部品を得意としています。

製作の流れ

アルミ製締結部品のご依頼から納品までの流れです。

お問い合わせ・ご相談

電話・メール・お問い合わせフォームからご連絡ください。図面がなくても、サイズ・形状・用途をお伝えいただければご提案できます。

仕様確認・お見積もり

材質・外径・内径・長さ・ネジ規格・表面処理・ロット数をヒアリングのうえお見積もりをご提示します。

旋盤加工・品質検査

NC旋盤にて加工。寸法・精度・ネジ精度を検査し、合格品のみ出荷します。

表面処理(必要な場合)

アルマイト・硬質アルマイト等を協力工場と連携して一貫手配します。

納品

全国対応可能。品質証明書・材料成分表のご提供も要相談で対応します。

よくある質問

アルミ製のナット・カラーは何個から製作できますか?

50個〜の小ロットから対応しています。試作・単品からのご相談も承りますので、まずはお問い合わせください。金型不要の旋盤加工のため、小ロットでも初期費用がかかりません。

図面がなくてもお願いできますか?

はい。外径・内径・長さ・ネジ規格などの寸法をご指定いただければ、当社で図面を起こして製作します。既存品のサンプルをお送りいただいても対応可能です。

アルミ丸ナットはなぜ市販品がないのですか?

丸型(円形外形)のナットはJIS規格品として標準化されていないため、ほとんどの場合は特注製作が必要になります。六角ナットのように汎用工具でのトルク管理を想定していない特殊形状のため、一般流通品としての需要が少ないことが背景にあります。

A2017(ジュラルミン)で作る場合、アルマイト処理は必要ですか?

A2017はアルマイト処理の密着性が他のアルミ合金より若干劣る場合があります。使用環境・耐食要求によりますが、屋内の機器内部であれば無処理でも問題ないケースが多いです。詳しくは仕様をお聞きしてからご提案します。

納期はどれくらいかかりますか?

ロット数・形状の複雑さによって異なりますが、標準的な形状であれば受注後2〜4週間程度を目安としています。短納期が必要な場合はご相談ください。

まとめ

アルミ製のナット・カラーなど締結部品は、軽量化・耐食性・加工性の高さから、産業機械・電子機器・精密機器など幅広い分野で採用されています。一方で市販品のラインナップが限られるため、多くの場合は旋盤加工による特注製作が必要となります。

当社カドクラでは、アルミ丸ナットやA2017製カラーをはじめとした各種アルミ製締結部品を小ロット50個〜から製作しています。「市販品で見つからない」「試作を少量から作りたい」「表面処理まで一括で依頼したい」という場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

アルミ製ナット・カラーの小ロット製作はカドクラへ

50個〜の特注対応。図面なしでもご相談いただけます。
電話受付:8:00〜17:00(土日祝定休)TEL 0256-92-3974