切削加工とは？切削加工の特徴
切削加工とは
切削加工は、工作機械を使用して材料から不要な部分を削り取る加工方法のことです。主な切削加工の方法には、旋盤、フライス盤などがあります。
切削加工のメリット
①材質・サイズに問わず高精度の加工が可能
切削加工は、サイズ・形状問わず金属や樹脂材料を加工することが可能です。また、材料の板厚関係なく加工できるため、プレス加工や板金加工と比べても利点があるといえます。
②単品からの生産が可能
切削加工は、プログラミングが比較的容易でコンピューター制御ができるため、サイズ・形状などの微調整をしやすい点が特徴です。そのため、複雑かつ精密な加工が必要な製品でも、最低1個からでも生産が可能です。
③短納期対応
切削加工では、プレス加工で必要な金型製作の手間がないため、それに伴う段取り時間もなく、設備があり材料を調達できればすぐに加工が始められます。
プレス加工とは？プレス加工のメリット
プレス加工
プレス加工は、金属やその他の材料を特定の形状に変形させるための製造プロセスの一種です。このプロセスでは、プレス機械を用いて、圧力をかけて材料を加工します。
プレス加工(冷間鍛造、熱間鍛造、ロストワックス)のメリット
①量産の加工に向いている
プレス加工は順送金型を製作すれば、半自動的に製品を加工することができるため、生産性が高い工法と言えます。プレスで加工可能な形状であれば、大量生産に向いているという特長があります。
②リピート生産に向いている
長期的な量産または、リピートでの生産を検討されている方は、プレス加工を選択することにより生産性が上がります。プレス機に金型を段取りすることで同じ製品を繰り返し生産することが可能です。
③形状・精度にバラつきは少ない
プレス加工は金型を押し付けて成形する加工方法であるため、形状や精度のバラつきが少なく、品質の安定した加工ができることもプレス加工の特徴の一つです。
切削加工↔プレス加工に切り替える基準
①量・生産ロット
生産するロット数により、最適な加工方法を選定する必要があります。主な理由としては、プレス加工をするには金型製作する必要があり、初期費用が掛かるためです。そのため、単品～小・中ロットの生産(1〜1000個)の場合は、切削加工を選択することがよいです。特に、試作品の開発案件の費用を抑えるという点では、切削加工が選ばれることが多いです。
②精度・形状
プレス加工品は品質のばらつきが少ないと言われていますが、一般的にはプレス加工より切削加工の方が加工精度が高いと言われています。また、最近の技術ではプレス加工では出せない精度や形状も切削加工では実現できることが多くなっています。そのため、特注品の製造や図面製作が必要な製品は、切削加工が向いていると言えます。
プレス加工と切削加工を組み合わせて複合加工をすることで、より複雑な形状の部品製作も可能です。
切削加工品の製品事例
建設機械・産業機械向け 段付きワッシャー
本製品は、SS400の段付きワッシャーです。主に本製品は、建設機械や産業機械に使用されます。段付きを入れているため、装置側との位置決め、密着度を上げるという効果があります。通常のストレートワッシャーに比べて、段付きを作る加工工程が増え、また切断工程があるため、通常は3工程必要になります。一方、当社は先に段付き側を加工し、裏を加工するという工程のため、切断工程が無く、２工程で完了します。そのため、工数削減を実現し、トータルコストダウンを実現いたします。
つば付きワッシャー
こちらの製品は、
材質 SS400のつば付きワッシャーです。
通常のストレートワッシャーに比べて、つば付きを作る加工工程が増え、
また切断工程があるため、通常は3工程必要になります。
一方、当社は先につば付き側を加工し、
裏を加工するという工程のため、切断工程が無く、２工程で完了します。
そのため、工数削減を実現し、トータルコストダウンを実現いたします。
特注品の切削加工は当社にお任せください！図面製作にて対応いたします。
今回は、プレス加工と切削加工の違いについて紹介しました。
特注スペーサー・カラー製造.comを運用する株式会社カドクラは、
「特注品」の製作を得意としております。高精度・高品質での削り出し、単純形状から複雑形状まで、お客様のご要望に合わせた製品製作を行いますので、ぜひ一度ご相談下さい。
