1.ステンレススペーサーについて

ステンレス製のスペーサー部品は、機械や構造物で部品間の距離を調整するための重要な要素です。耐腐食性や耐熱性に優れ、過酷な環境でも長期間使用可能です。

軽量でありながら高い強度を持ち、電気絶縁や振動減衰などの特性も発揮します。精密機械や自動車、建設分野で広く利用されています。

 

2.ステンレス製 スペーサーの加工におけるポイント

①切削工具

ステンレス鋼の加工には、耐摩耗性に優れた工具やコーティング済みの工具が用いられております。これらの工具は、熱伝導率が低く、加工中に硬化しやすいステンレス鋼の特性に対応し、工具の寿命を延ばす効果を発揮します。

②加工条件

適切な切削速度と送り速度の設定が重要です。ステンレス鋼の切削速度は低めに設定し、切り込み量も適度に調整することで、加工硬化を防ぎ、効率的な切削が可能になります。また、工具の摩耗を最小限に抑えるためには、連続した切削ではなく、断続的な切削を検討することも有効です。

③クーラント(冷却液)

高性能なクーラントの使用により、切削中に発生する熱を効果的に抑え、工具の過熱を防ぐことができます。クーラントは冷却効果だけでなく、潤滑効果や防錆効果も兼ね備えているため、切削面の品質向上や工具寿命の延長にも貢献します。素材や目指す製品の品質に適したクーラントを選定することで、旋盤加工の安定性が向上します。

 

3.ステンレススペーサー事例

ステンレス製 ストレートスペーサー

ストレートスペーサー

本製品は、SUS420J2のステンレス製 ストレートスペーサーで、組付け部品です。

主に本製品は医療機器、厨房機器、エネルギー業界に使用されます。SUS420J2の特徴として、熱処理(焼入・焼もどし)により、高強度、高硬度を得ることができます。そのため、調質が可能です。

また、一般の焼入鋼より耐食性が優れるという点もあります。本製品は、外は0.5mm、内は1.5mmの面取りを行っており、中に通す部品とのはめ合いを良くしています。

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4.ステンレススペーサーの製造は、当社にお任せください!

特注スペーサー・カラー製造.comを運用する株式会社カドクラは、”特注品”の製作を得意としております。

高精度・高品質での削り出し、単純形状から複雑形状まで、お客様のご要望に合わせた製品製作を行いますので、ぜひ一度ご相談下さい。