高ナットとは?通常のナットとの違いとは?
高ナットとは、通常の六角ナットよりも背が高く、様々な用途で利用されるめねじ部品です。見た目から、長ナットと呼ばれることもあります。
高ナットと通常の六角ナットの最も大きな違いは、全長です。高ナットは全長の高さが通常のナットよりも高く、その分ねじ山が多く刻まれています。通常のナットは異なる部品をボルトとナットで締結するために用いられます。しかし、この長さの違いが、高ナットの多様な用途を生み出しています。
高ナットの用途
高ナットは、主に以下の2つの用途で利用されます。
- スペーサー機能
高ナットは、締結しつつ、部品同士の間に一定の距離を設けるスペーサーとして利用できます。例えば、プリント基板を浮かせて固定したり、部品同士の接触を防いだりする際に便利です。 - 高さ・長さ調整が可能
高ナットは、2本のボルトを両側から連結して1本の長いボルトとして使用することができます。必要な長さのボルトがない場合など、この方法で高さや長さを調整することが可能となります。
規格外の高ナット製造における当サイトの特徴とは
当サイトでは、旋盤加工を用いた規格外の特殊な高ナットを製作しています。高ナットは上記の通り、締結以外の役目も果たします。そのため、特注サイズの高ナットが必要な場合も多くございます。当社では、お客様の設計図やご要望に合わせて、材質、サイズ、形状などを自由にカスタマイズし、製造いたします。
当サイトの特長は以下の通りです。
①100~1,000個/ロットのコストダウン力
当サイトでは最低ロット数100~1,000個を得意としております。量産品の多くは、金型を使用して製作するため、初期費用が掛かってしまいます。しかし、当サイトでは旋盤加工を用いて部品製作するため、初期費用ゼロ、そして製造直売のため、圧倒的なコストダウンを実現いたします。
②ステンレスをはじめとした難削材の豊富な加工実績
当社では、鉄、ステンレスをはじめ、さまざまな材質の加工を行っています。アルミ、真鍮・銅やインバー、ハステロイ、インコネル、チタン合金、ニッケル合金、モネルなどの”難削材” ”特殊鋼”と呼ばれる素材の切削加工が可能です。
高ナットは、ステンレスで作られることが多くあります。しかし、当社ではステンレス製のナット・スペーサーなどの豊富な製品事例がございますので、安心してお任せいただけます。
③安心安全の品質管理体制
当サイトを運営する株式会社カドクラの品質方針には「顧客の信頼を得る要求品質の製品を提供し限りなく不適合を”0”にする!」があります。当社では、既製品・規格外品を数多く扱っており、お客様から頂いた図面を基に製作をしております。特に特注品の場合であれば、細かい精度を求められることもあり、仕様通り・図面通りに製作できなければ、製品としては不合格となります。したがって、当社では、手作業による検査だけでなく、画像検査機を用いた検査も徹底しております。不適合を”0”にする安心安全の品質管理体制を持っている当社だからこそ、ご対応できる製品もあるかと思いますので、ぜひご相談下さい。
規格外の製品事例をご紹介
M10 左ネジ 高ナット
こちらは、M10左ネジ 高ナットの加工事例です。
規格品の場合は、M10だと高さ8㎜が一般的ですが、こちらの製品は、高さ20mmの製品になります。
加工方法は、タップの下穴を行った後、30°の面取りを実施しました。
その後、長さに合わせて切断し、ボール盤にてタップ加工を行いました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では高ナットの用途や製品事例を紹介いたしました。
高ナットは使用場面によっては機械に適した特注の高さや素材のものが必要となります。
当社ではこのような特注・規格外となるような高ナットの製作を承っております。
規格外の高ナット製作のご相談は、お気軽にお問い合わせください。